【完】晴 時々 雨



「う…」



ついにわたしは

泣き出してしまった



こんなの

だめだってわかってるのに



泣くなんて

ずるいってわかってるのに



こんなわたしが

泣いていいわけないのに



相沢くんが

かけよってきて

わたしの打った背中をかばうように

立たせてくれた



それを見ていた潤は

最後に

こう言った



「なんだ…

優しくしてくれるなら

誰でもよかったのか…」


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