【完】晴 時々 雨
昔の谷君
放課後
谷君のことをどこで待とうか考えながら
廊下をぶらぶらしていたら
「ハルちゃん?」
潤だ
教室で友達と話しているところで
わたしに気付いたみたい
「何してんの?」
「谷君待ってるの。
追試なんだって」
「へぇ」
くく…と笑う潤
「付き合おうか?
ちょっと下行って
お茶でも飲もうよ」
下…一階の自販機とベンチがある小さなロビーのことだ
でも…
谷君に
男の子と2人っきりになっちゃダメって言われたもんね…
「せっかくの機会だから
谷の昔話でもしてあげるよ」
え!?
谷君の!?
「うん!行こう!」
…谷君
ごめんなさい
だって谷君のこと
もっと知りたいんだもん
いいでしょ?