【完】晴 時々 雨
わたしの目
きっとまん丸になってた
口も開いてたかも
「急にごめん。
びっくりしたよね…」
谷君が申し訳なさそうに視線を落として
そこでようやく我に返った
「あっ…いえっ!
すみませんっ」
なに謝ってるのよ、わたし!
「あのさ」
谷君が再び口を開き
わたしはしゃきっと背筋を伸ばして谷君と目を合わせた
あ…
意外と童顔なんだ…
すらっとしてるから大きく見えたけど
そんなに背も高くない
とにかく華奢
その細い腕で人を殴ったりなんかしちゃうんだ…
そんなこと考えた瞬間
ゾクッ
背中がひんやりした