教師×教師
「…一応確認。俊吾のお父さんって、校長先生だよね?」
「あぁ。気付いてたのか。」
気付いてたもなにも、私を呼ぶとき“沙夏チャン”なんだもの。
学校でそう呼ぶ人は、俊吾のお父さんしかしない。
名前は、保谷俊也(しゅんや)
職員名簿で確認すると名前も、一致。
「うん。」
私と俊吾は、2人の家を繋ぐ秘密の道を歩いた。
「子どもの頃よく、通ったね。」
「ここ通って、よく怒られたりしたな。」
秘密の道って言うのは、細い路地。
その途中に、“クロ”っていう番犬がいた。
「クロ、いるかな…」
「さぁな。ヒョッコり出てきたりしてw」