窓際の恋。
さっきは暗くてよくわからなかったけど、今はその人がちょうど街灯の下にいるおかげで顔がはっきり見えた。










「え、先生!?なんで…」



そう。そこにいたのは紛れもなく先生だった。





「俺、いつもここ通って帰ってるんだよ。」




し、知らなかった!
っていうか夏休みに会えるなんて運命みたい!!




「お前は?買い物かなにか?」




「いや、体育祭リレー走るから練習しなきゃと思って。迷惑かけちゃいけないし。」



「そういや、言ってたな。練習なんて関心関心。」




喋ったこと覚えてくれてたんだ。
嬉しい…。



「先生。あたしのことよくわかりましたね。」



実は気になってた。
先生とは喋ったことは1回だけだし、あいさつするぐらいだし、どうしてわかったんだろうって。




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