Girls Kiss・『キライなキス』
だから今更恨まれても、と思う。

でも友人情報では、彼は未だアタシに未練があるらしく、彼女にとってはそれがおもしろくないんだろう。

友人達は彼に恨みを言おうと言ったが、めんどくさいので止めた。

けれど……。

アタシは学校をサボって、彼女の学校の校門前に来た。

セーラー服の群れの中に、一人ブレザーの制服のアタシは目立つらしい。

通り過ぎる女の子達が、アタシを見てコソコソ話をしている。

そして群れの中で…一人、俯いた彼女を見つけた。

アタシは歩き出し、彼女の腕を掴んだ。

「きゃっ!?」

「おはよう。アタシのこと、忘れてないよね?」
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