Girls Kiss・『キライなキス』
彼女はアタシを見て、真っ赤に染まった。

コレは…忘れられていないんだろうな。

「ちょっと話があるの」

アタシはそう言って、彼女の腕を掴んだまま、歩き出した。

「ちょっ…ちょっと!」

そして近くの公園に来た。

時間帯のせいか、人はいない。

「離して!」

「いいよ」

アタシは彼女の腕を離した。

彼女はアタシから視線をそらし、バツの悪そうな顔をした。

「…文句言いに来たの?」


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