愛コトバ〜短編Poem集〜
『恋は突然に』
不思議と失恋に涙は出なかった
あの日の夜はさすがに泣いちゃったけど
少なくてもあたしを救ってくれた恋だったから
またひとつココロの宝箱が増えたような気がした
だってね、あのヒトが変わらぬ笑顔やコトバをくれるから
それでもいいって思ったの……
それでも恋は恋だから
でもね、あのヒトが突然あたしに言ったの
『ずっと見てた』って…
頭の中が真っ白になっちゃったよ
だってあのヒトの隣には黒髪美人がいたはずだもん
あの日
あたしが失恋した日に
黒髪美人に別れを告げたなんて知らないもん
『守りたいヒトができた』
なんて黒髪美人に言って後悔しなかったの?
あたしと同じ日に黒髪美人も泣いていたんだ
夢だと思った
今日からあのヒトの”特別”になれるなんて…
ちょっぴり遅いサンタクロースからの最高のプレゼント