「さようなら。」は桜いろ
「そうだっけ?わかったすぐ準備する。」
早紀がそう言うと絵美はまだ何か言いたそうにしていたが黙って頷いた。
バタバタと家中を走り回り、家を出た。
制服のボタンをかけ違えたままの早紀を絵美が見て
「早紀ボタンかけ違えてるよ。」
と笑いながら言った。
「ホントだ。」
と制服を直しながら早紀は
「絵美ごめんね。当番の事なんてすっかり忘れてた。」
と謝ると
「昔から早紀は忘れっぽいから、慣れっこだよ。」
と絵美は言った。
絵美は続ける。
「それに、まだ走れば間に合うよ。」
と言い終わるや否や、絵美は全力で走り始めた。
ほぼ停止する事なく、駅に着き、電車に乗り込む。
すし詰め状態の中、絵美は早紀を見て聞いた。
「なんでそんなに上に鞄を持ち上げてるの?」
すると早紀は
「なんでって、キーホルダーがちぎれないようにだよ?」
と当然と言ったような表情で答えた。
その答えに絵美は
「そっか。」
とだけ言うと、自分も鞄を上に持ち上げた。
「なんかウチら、周りから見たら変かもね?」
と笑っている。
実際二人を見て笑っている人も居れば、訝しげに見る人も居た。
駅に着くと、またも走り出す二人。
早紀がそう言うと絵美はまだ何か言いたそうにしていたが黙って頷いた。
バタバタと家中を走り回り、家を出た。
制服のボタンをかけ違えたままの早紀を絵美が見て
「早紀ボタンかけ違えてるよ。」
と笑いながら言った。
「ホントだ。」
と制服を直しながら早紀は
「絵美ごめんね。当番の事なんてすっかり忘れてた。」
と謝ると
「昔から早紀は忘れっぽいから、慣れっこだよ。」
と絵美は言った。
絵美は続ける。
「それに、まだ走れば間に合うよ。」
と言い終わるや否や、絵美は全力で走り始めた。
ほぼ停止する事なく、駅に着き、電車に乗り込む。
すし詰め状態の中、絵美は早紀を見て聞いた。
「なんでそんなに上に鞄を持ち上げてるの?」
すると早紀は
「なんでって、キーホルダーがちぎれないようにだよ?」
と当然と言ったような表情で答えた。
その答えに絵美は
「そっか。」
とだけ言うと、自分も鞄を上に持ち上げた。
「なんかウチら、周りから見たら変かもね?」
と笑っている。
実際二人を見て笑っている人も居れば、訝しげに見る人も居た。
駅に着くと、またも走り出す二人。