「さようなら。」は桜いろ
早紀も高校生活を送りながら、絵美に携わる以上、それは避けては通れない道である、と言う意味の
(その内)
だと早紀は考えていた。
いや、思っていた通り。
しかしながらこんなに早く訪れた事に早紀は動揺を隠しきれなかった。
玄関で靴を履き替え、とぼとぼと校舎を出る。
駅に向かう途中、コンビニエンスがあるので昼食を買う為立ち寄った。
大して食べたくもない冷凍食品を手に取り、レジの列に並ぶ。
「お待ちのお客様」
と呼ばれ、レジへ商品を置くと
「すいませんコレも。」
早紀が選んだ食品と供にオニギリが置かれた。
早紀は驚き、横を見ると翼が
「なんで毎回置いてきぼりにするんだよ。」
と店員に相当金額を渡しながら早紀に言った。
早紀は
「冗談じゃ無かったの?」
「何で冗談で言わなきゃいけないんだよ。ひでーなー。」
店員の、あのー、と言う声に翼が気付き、商品を受け取る。
翼が、まったく、と言いながらコンビニエンスを出た。
駅に向かいながら話す二人。
「これから帰っても、メシ、無いの?」
「うん、翼くんも?」
「あぁ、うちは母親しか居ないから、昼間は働きに出てるし、いつもの事だよ。」
「うちも。」
(その内)
だと早紀は考えていた。
いや、思っていた通り。
しかしながらこんなに早く訪れた事に早紀は動揺を隠しきれなかった。
玄関で靴を履き替え、とぼとぼと校舎を出る。
駅に向かう途中、コンビニエンスがあるので昼食を買う為立ち寄った。
大して食べたくもない冷凍食品を手に取り、レジの列に並ぶ。
「お待ちのお客様」
と呼ばれ、レジへ商品を置くと
「すいませんコレも。」
早紀が選んだ食品と供にオニギリが置かれた。
早紀は驚き、横を見ると翼が
「なんで毎回置いてきぼりにするんだよ。」
と店員に相当金額を渡しながら早紀に言った。
早紀は
「冗談じゃ無かったの?」
「何で冗談で言わなきゃいけないんだよ。ひでーなー。」
店員の、あのー、と言う声に翼が気付き、商品を受け取る。
翼が、まったく、と言いながらコンビニエンスを出た。
駅に向かいながら話す二人。
「これから帰っても、メシ、無いの?」
「うん、翼くんも?」
「あぁ、うちは母親しか居ないから、昼間は働きに出てるし、いつもの事だよ。」
「うちも。」