「さようなら。」は桜いろ
第四章 5月17日
それから、一ヶ月程経ち、学校の雰囲気にも少し慣れた頃、早紀は一人で学校へ通う様になっていた。
絵美とは、仲違いした訳ではないが、いつの間にやら真奈美を含め、3人で登校するのが苦痛だった。
早紀は真奈美とは、ある程度会話はするものの
「今日の占い見た?」
等の会話について行けない為、少しずつ時間をずらし始める様になっていった。
もちろん、占いを見ない訳では無いが、早紀にはそういった会話が、どうにも『先』がある様には思えなかった。
(見たけど、それがどうしたの?)
と心の中では冷たく言い放つ自分が居り、いつか真奈美に嫌な思いをさせてしまうのでは無いか、だったら一緒に居ない方が…。
と言う結論に至り、一人で通う様にした。
最初は、律儀に迎えに来てくれていた絵美にも
「ごめん、少し遅れるから、先に行ってて。」
とずらした。
その内、絵美の方から
「駅で集合するようにしようか。」
と提案が成され、早紀も承諾した。
「8時10分までに、駅へ来なければ先行く。」
とも絵美は付け加え、それを聞いた早紀は
「約束できそうに無いから。」
と絵美を一人で行かせる様にした為、現在に至る。
絵美とは、仲違いした訳ではないが、いつの間にやら真奈美を含め、3人で登校するのが苦痛だった。
早紀は真奈美とは、ある程度会話はするものの
「今日の占い見た?」
等の会話について行けない為、少しずつ時間をずらし始める様になっていった。
もちろん、占いを見ない訳では無いが、早紀にはそういった会話が、どうにも『先』がある様には思えなかった。
(見たけど、それがどうしたの?)
と心の中では冷たく言い放つ自分が居り、いつか真奈美に嫌な思いをさせてしまうのでは無いか、だったら一緒に居ない方が…。
と言う結論に至り、一人で通う様にした。
最初は、律儀に迎えに来てくれていた絵美にも
「ごめん、少し遅れるから、先に行ってて。」
とずらした。
その内、絵美の方から
「駅で集合するようにしようか。」
と提案が成され、早紀も承諾した。
「8時10分までに、駅へ来なければ先行く。」
とも絵美は付け加え、それを聞いた早紀は
「約束できそうに無いから。」
と絵美を一人で行かせる様にした為、現在に至る。