バツイチの恋



ある日世話好きな
親戚のおばちゃんに
話したいことがあるから
家においでと言われ行った



何の話しかなと思ったら
縁談でびっくり…



「菜穂ちゃん人は一人やなくて
支え合って生きていかなあかん
おばちゃんはそう思うねん
特に金銭的な支えは必要やで
だからこの人お金もってはるし
いいと思うんよ
もう好きとか嫌いとか
そんな感情を
言ってる場合やないよ」



機関銃の様に話すおばちゃん



「私のこと考えてくれるのは
ホンマに有り難いと思ってる
けど私再婚は考えられへんわ」



そう言う私の言葉を
遮るように延々と
話は続いた



言ってくれてることは
すごくよく分かる
先のことを考えたら
不安がないはずがない



子供達はこれから中学・高校
もしかしたら大学に
行きたいって
思うかもしれない



行かせてやれるだけの
経済力は私には
ないかもしれない
いや かもしれないじゃなく
ないと言った方が正しい



だからお金のある人となんて
安易に考えられない





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