永遠の片想い
「ここじゃ何だし、とりあえずどっか行こう」


飛んで来てくれたのは、やっぱりシュンくん達だった。


「ごめんね…」


ミっくんは謝る私の頭をパシっと軽く叩く。


「絵里奈は謝りすぎなんだよ、バーカ」


そう言ってべーっと舌を出すミっくんに、シュンくんとトシが笑う。


「お前、本当偉そうだよな」

「確かに」

「うるせぇよ」


涙は悲しい時の為だと思ってたのに、嬉しくて涙が出てくる。

感情をなくした私にも、嬉しくて泣けちゃうこんな感情がまだ残ってたんだね。


「みんな、ありがとう…っ」

「だー!泣くなよ、めんどくせぇな」


ミっくんはそう言いながらも、優しく頭を撫でてくれた。
< 124 / 402 >

この作品をシェア

pagetop