永遠の片想い
「俺らに話す事で少しでも楽になるなら、何でも話せよ」


いつもは無愛想なトシが、優しく笑う。


「で、その憧れの先輩はマナミさんだったの?」


覗き込むように聞くミっくんに、私は小さく頷く。


「ユキ先輩、同じ高校なんだ」


そう言って少しずつ話そうとした瞬間、バイクを停めに行っていたシュンくんが勢いよく扉を開ける。


「やべぇ、補導員が見回りしてるって」

「まじで?!」

「とりあえず逃げようぜ」

「まさかのこのタイミングかよ」


シュンくんは"行こう"と言って私の手をひく。

非常階段から外に出た私達は、すぐにバイクに飛び乗った。



そして−−…


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