永遠の片想い
「わぁー…キレイ」


私達が着いたのは、地元から少し離れた場所にある公園。

そこから見渡す町並みは、格別だった。


「何か、ごめんな」


景色を眺める私に、トシが気まずそうに謝る。


「何でトシが謝るの?」

「いや、何つーの。このタイミングの悪さ?」

「確かに、このタイミングはねぇよな」


申し訳なさそうにする二人に、逆に悪い気がした。

そんな私達を、シュンくんとアツシは不思議そうに見つめる。


「あ!そういえば、カラオケのお金払ってない」


思い出したかのように言うと、シュンくんがタバコをくわえながら答えた。


「大丈夫。あそこ、俺の兄貴の店だから」

「まじ?いいな、カラオケ屋」
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