永遠の片想い
「でも…佳祐が絵里奈を気になってたのも嘘じゃねぇんだ」


その言葉に驚きを隠せなかったけど、今はそんな事信じられない。

だって思い出せる佳祐は、まだ冷たい目をしてるから。


「何それ。ないでしょ」


ハっと笑う私に、ミっくんは続ける。


「佳祐からもらったんだろ?」


そう言って、私の右手の薬指を指差す。

真っ直ぐな彼の視線に、私の瞳が揺れる。


「それ、佳祐が中学ん時からずっとつけてた指輪なんだよ」

「…え」

「そんな気に入ってんの、どーでもいい女になんかやらねぇから、普通」


太陽の光で輝く指輪が、ひどく愛しく思えた。


ねぇ、佳祐。

私の事どう想ってた?

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