永遠の片想い
「しょうがねぇからな」


そんな事を言いながら、私の肩を叩く彼。


「てか、偉そうだし。バカ…っ」


泣き笑いでそう呟く私に"うるせぇ"と言い、ミっくんは八重歯を見せて笑った。


「おい、ミツル!お前、何泣かせてんだよ」


遠くから、シュンくんの叫び声が響く。


「まじふざけんなよ。俺が泣かせたと思われたじゃねーか、バーカ」


ミっくんはそう言って、私の頭を軽くパシっと叩く。


「ミっくんが泣かせたんじゃん…っ」


私の言葉に"勘弁しろよ"と言って、困った顔をするミっくん。

そんな彼に、私は思わず笑う。


「絵里奈ちゃん、大丈夫?」


駆け寄ってきたシュンくんの存在が、どこか嬉しかった。
< 134 / 402 >

この作品をシェア

pagetop