永遠の片想い
学校に着いてからも、携帯が気になって仕方ない。


でも、今更返事なんて出来なかった。


季節はもうすぐクリスマス。

佳祐はユキ先輩と、どんなクリスマスを過ごすのだろう。


「絵里奈ちゃん、おはよ」


声をかけてきたのは、隣のクラスのチカちゃん。


「あ、おはよ」

「今日、お昼一緒に食べない?」


名前は知ってたけどまともには話した事がなく、その誘いに戸惑いながらも私は返事をし、昼休みになると同時に隣のクラスに足を運んだ。


「あ、絵里奈ちゃん。ちょっと待っててね」


私に気付いたチカちゃんはそう言って鞄からお弁当を取り出し、私の手をひく。

着いた場所は、あの日以来の屋上だった。
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