永遠の片想い
「突然ごめんね。あ、私の事はチカでいいから。私も絵里奈って呼んでいい?」


そういって、玉子焼きを口にするチカ。


「あ、うん」


いまいち状況がわからない私に、チカが笑いながら話し出した。


「トシって知ってるでしょ?」

「トシって…あのトシ?」

「そう、多分そのトシ」


私の言葉に、そう言って笑うチカ。


「私ね、トシと幼なじみなんだ」

「えっ、そうなの?!」


トシから話を聞いていたチカは、私の存在が気になっていたんだと言う。


「ずっと、絵里奈と話したかったんだよ」

「そうだったんだ。何か、共通の友達って嬉しいな」


そう言って笑う私に、チカも笑ってくれた。
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