永遠の片想い
「私も、暇してるよ」


そう言って笑ってみたけど、私の心はここになかった。


「じゃあ決まり、俺らとクリスマスパーティーしようぜ」

「パーティーって…シュンくんって意外とかわいいね」


チカの言葉に、シュンくんは照れながら水を飲んでいた。

結局来週もこのメンツでいるのかと思うと、何となく寂しさが紛れる。


お店を後にした私達は、流れでいつものカラオケに向かう。

すれ違う恋人達があの二人にかぶり、どうしても目を逸らしたくなる。


きっと、クリスマスは二人で過ごすんだろう。


苦しさを増すこの想いは、抱えきれず溢れるばかりだった。


「学校は今週まで?」


そう言って、隣に座るシュンくん。
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