永遠の片想い
シュンくんは電話を切ると、すぐに来てくれた。


「何かごめんね」

「何で謝んの?」

「勝手に着いて来たのに、迎えに来てもらっちゃって」


申し訳なさそうにする私に、彼は"むしろラッキー"と笑ってくれた。

コンビニで適当に買い物をした後、私達は少し遠回りをしながらミっくんの家に向かう。


「てか、まじ寒すぎじゃね?こんだけ寒いと、雪降ってきてもおかしくねぇよ」


シュンくんの言葉に"確かに"と、笑う私。


「でもさ、そしたら明日はホワイトクリスマスって事だよね」


そう言って見上げた空は、どこまでも遠くて。

何となく、寂しいとさえ感じた。


「なぁ」


少しの沈黙の後、先に口を開いたの彼。
< 153 / 402 >

この作品をシェア

pagetop