永遠の片想い
こーゆう時、決まってシュンくんから話し掛けてくれる。

これも、彼の優しさの一つなんだろう。


「今日、一緒に過ごせてまじ嬉しい」


照れ臭そうに、だけど確実に想いをぶつけてくれるその気持ちが嬉しかった。


「早く、俺の女になってよ」


目を細め、優しく笑いながらそう言うシュンくん。

黙り込む私は、ずるい女だ。


「ごめん、困らせたね」


何も言えない私は、小さく首を横に振る。

ミっくんの家が見えてくると、シュンくんは私を呼び止め、右のポケットから小さな箱を取り出した。


「これ、クリスマスプレゼント」

「え…私に?」


驚きながら聞くと"当たり前じゃん"と、彼はまた目を細めた。
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