永遠の片想い
「えー、何それ。どーゆう事?」


笑って聞く私に、彼は顔を上げる。


「計画通りにいかねぇって事かな」

「計画通り?」

「楽しませたいんだけどさ、俺の方が嬉しくて、何かそれどころじゃなくなる」


そう言うと、シュンくんはまた顔を真っ赤にした。

つられた私も、思わず赤くなる。


「私、楽しいよ」

「え?」

「すごく楽しい」


本当にそう思ってる。


「ならよかった」


シュンくんは安心したように笑い、いつものかわいい笑顔を見せた。

一緒に食べたクリスマスディナー、帰り道に見たイルミネーション。

私の隣に居たのは確かにシュンくんで、私は少しずつ彼を意識し始めたんだ。
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