永遠の片想い
「で、どうだったんだよ?」


そう言ってニヤけながらて聞いてくるミっくんの隣で、チカもはしゃぐ。


「楽しかった?」

「うん、楽しかった」


クリスマスから一夜明けた昼間、私はいつものファミレスにいた。

佳祐を想う気持ちは変わらないけど、シュンくんを気になり始めた自分がいる事に気付く。

そして私は、自分の気持ちをミっくんとチカに話そうと、二人を呼び出した。

この二人には嘘をつけないとわかっているから、私は二人に相談したのだけれど。


「私、まだ佳祐が好き」


そう言うと、ミっくんがすぐに突っ込む。


「そんなの、お前の右手みりゃわかるっつーの」


指差す先には、佳祐の指輪。
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