永遠の片想い
指輪の事は、二人しか知らない。

私はまだ、佳祐からもらった指輪を外せないでいる。


「どうしようもないってわかってるけど、まだ全然好きなんだよね」


佳祐が私に振り向かない事なんて、最初からわかってた事。

そんな事に、私は今更傷付いてなんかいられない。


「だけど、シュンくんの事も気になるんだ」


私の言葉は意外だったのか、ミっくんは驚いたように身を乗り出す。


「え、まじで?」

「うん、まじで」


だって、あんなに優しい人を私は他に知らない。

真剣に想ってくれて、真剣に伝えてくれたシュンくんに、私も真剣に答えたいって、そう思った。


「ちゃんと考えようと思ってる」
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