永遠の片想い
佳祐への気持ちは、結局その程度だったのか。

そう思われても、仕方ないのかも知れない。

だけど私には、これ以上前に進める方法を見つけられないんだ。


「ちゃんと考えて、前に進んで行きたい」

「絵里奈…」

「佳祐を好き"だった"って言えるように、前に進みたいの」


シュンくんに逃げるわけでも、利用するわけでもない。


そんな言葉、ただの言い訳かもしれない。


だけど…それでも私は、いつか佳祐との出来事を笑って話せるようになりたいから、前を向く。

いつか佳祐からもらった指輪を外せるようになりたいから、振り返らない。


「私は、応援するよ」

「チカ…」

「どんな時も味方だからね」
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