永遠の片想い
「絵里奈ー」


そう言って、抱き着いてくるチカ。


「今年もよろしくね」

「こちらこそ、よろしく」


この三人には、去年本当に助けられたな。

みんながいなかったら、今の私はきっと佳祐との事から立ち直れなかった。


てゆうか、今も立ち直れてはいないのかもしれないけれど。


だけどこうして笑っていられるのは、やっぱりみんなが居たからだって、本当にそう思うんだ。


「明日の飲み、シュンも来るべ?」

「多分行くと思うけど」

「え、明日飲み会なの?」


チカは、そう言ってミっくんの服の袖を掴む。


「地元の新年会なんだよ」


その言葉に佳祐の顔を思い浮かべた自分に、自己嫌悪だ。
< 181 / 402 >

この作品をシェア

pagetop