永遠の片想い
でも地元の新年会なら、絶対に佳祐も来るはず。


「そうなんだぁ。絵里奈は明日、何してんの?」

「え、私?」


チカに突然話をふられ、思わず言葉に詰まる。


「何か予定ある?」

「いや、暇してるよ」


慌ててそう答える私に、シュンくんだけが寂しそうな顔を見せた。

私が佳祐の事を考えたんだと、きっとシュンくんは気付いてる。

悲しい顔をさせたいわけじゃないのに、想いと現実は上手く交わらない。


「明日、私と遊ぼうよ」


チカの誘いに、私は笑って頷く。


「じゃあ、また連絡するね」


そう言って手を振り、チカ達は神社に向かった。


「明日、シュンくん達はどこで新年会するの?」
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