永遠の片想い
しばらく街中をフラついた後、私達が辿り着いた場所はいつものファミレス。


「結局いつもと変わんない一日になっちゃったね」


そう言って水を体に流し込むと、チカは頬杖をつきながら言う。


「でも、何か楽しい」


目を細め笑うチカがかわいくて、私も頷く。


「三年は、同じクラスになれるといいな」

「そうだね」


そんな会話をしながら、私達はひたすら話し続けた。

あの夕焼けはどこへやら、見上げた空はいつの間にか真っ暗。


「そろそろ出ますか」


伝票を持ち、私達はファミレスを後にする。


「絵里奈、明日は何してるの?」

「特に予定はないけど」


でも、一人では居たくないと思った。
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