永遠の片想い
やっぱり、電話が来ると嬉しい自分がいる。


「大丈夫だよ。どうした?」

『いや、元気かなって』

「えー、昨日会ったばっかじゃん」


そう言って私が笑うと、シュンくんは真剣な声を出した。


『本当は、声が聞きたかった』


この人は、どうしていつも私が欲しい言葉をくれるんだろう。

でも、何て答えたらいいのかわからない私は、ただ黙り込むだけ。

そしていつもその沈黙を破ってくれるシュンくん。


『俺、自分で言っといて何だけど、今まじで恥ずかしい』


その言葉の向こうで、顔を真っ赤にするシュンくんが浮かんだ。

そんなシュンくんに、私も少しだけ素直になれる。


「でも、嬉しいよ」
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