永遠の片想い
下駄箱に置かれていた、小さなメモ。




絵里奈へ

ありがとう。
ごめんね。

麻奈美




ユキ先輩の精一杯の気持ちに、また涙が溢れる。

わかってた事だけど、やっぱりユキ先輩とマナミさんは同一人物で、佳祐の彼女なんだ。

色んな感情に、自分を見失いそうになる。


「絵里奈、行こう」


そんな私を見兼ねたチカに手を引かれ、私達は学校を後にした。


誰かが笑う後ろには、泣いている誰かがいるんだと気付く。

好きになる事がこんなに苦しいと思ったのは、きっと佳祐が初めてだった。


それでもやっぱりまだ右手の指輪は光ったままで、想う時間が重なる度に外せなくなっているんだ。
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