永遠の片想い
チカのその言葉に、ミっくんはため息をつく。


「待ってた俺らのが、腹減ってるっつーの」


"なぁ?"と、トシに話をふるミっくん。


「だから、ごめんってばー」


上目遣いで謝るチカは、私から見てもかわいい。


「本当、ごめんね」


顔の前で両手を合わせ、私も二人に謝る。


「とりあえず、飯食おうぜ」


トシのその言葉に、メニューを選んだ。


「私、グラタン」

「またグラタン?」


ミっくんが、バカにしたように笑う。


「だって、好きなんだもん」

「お前、そのうちグラタンになっちゃうぞ」


ミっくんがあまりにも真剣にそう言うから、私達は目を見合わせて笑った。
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