永遠の片想い
「え、シュンの彼女?!」


と、驚いて声をあげたのは、シュンくんのお兄さん。


「兄貴、まじうるせぇって」


呆れたようにため息を吐き出すシュンくんの隣で、私はとりあえず笑う。


あの後私達は悩んだ末、結局単車で行くのをやめた。

電車で行こうと、駅まで歩いている所を、出勤途中のお兄さんに声をかけられ、今に至るって感じ。


シュンくんのお兄さんも、やっぱりイケメンで。

笑った時の目元が、シュンくんにそっくりだった。


「すいません、送ってもらっちゃって」

「気にしないで、俺も同じ場所に行くんだから」


鼻歌を唄いながら、お兄さんはアクセルを踏む。


「今日は、安全運転で頼むよ」
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