永遠の片想い

雪が降る夜に

あれから、どのくらいの月日が流れただろう。


季節はいつの間にか、冬の風が吹いていた。


「クリスマス、どこ行きたい?」


ホットココアで、手を温めながらシュンくんが口を開く。


「プラネタリウム行きたいな」


そういえば、去年のクリスマスもシュンくんと居たんだと。

あの日の事を思い出した。


クリスマスイブにシュンくんにもらった星のピアスは、今もあの日と変わらない輝きを放ちながら私の耳元で揺れている。


色褪せない輝きは、まるでシュンくんの存在のよう。


「去年は友達としてだったけど、今年は彼氏としてだから、俺去年より頑張るよ」


そう言って、マフラーに顔を埋めるシュンくん。
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