永遠の片想い
チカとミっくんがよりを戻して、今日でちょうど一年。


「チカ、おめでとう」


と声をかけると、彼女は嬉しそうに笑ってくれた。


「アツシ達に、今ケーキ取りに行ってもらってるから」


ミっくんはそう言って、持ってきたピザをテーブルに置く。


「とりあえず、始めとくか」

トシ達は、ものすごい量の缶ジュースを袋から出した。

「全部ジュースかよ」


文句をたれるミっくんに、シュンくんが呆れたように言う。


「お前ら、バイクだろ」


そのやり取りを横目に、私も来る途中にデパートで買ってきたチキンを、お皿に並べる。

カナコちゃんの存在には、チカやミっくんも驚いていたけど、すぐに打ち解けていた。
< 271 / 402 >

この作品をシェア

pagetop