永遠の片想い
「つーか、アツシ達遅くね?」


ミっくんのその言葉に時計を見ると、あれから30分が過ぎていた。

シュンくん達の後輩数人は、もう到着していたけれど、アツシと連れの女の子の姿だけが見えない。


「クリスマスだから、お店も混んでるんじゃない」


ケーキを取りに行ってくれてるにしろ、確かに遅い。


「でも、予約しといたんだろ?」

「うん。ちゃんと、時間に間に合うようにも頼んだんだよ」


チカは、控えを取り出す。


「ほら、出来上がり時間、とっくに過ぎてる」

「何してんだよ」


トシが、少し心配そうな顔を見せた。


「俺、ちょっと見てくるわ」


その言葉に、私もシュンくんの背中を追う。
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