永遠の片想い
「佳祐かっこいい」

「知ってる」


さっきとったプリクラを見ながら、そんな会話をする私達。

そんな中、私は気になっている事を彼に聞いた。


「今更だけど、彼女いるの?」

「本当、今更だな」


笑いながらタバコに火をつける佳祐。


「いるの?」


少しの沈黙の後、佳祐が口を開く。


「いるよ」


あぁ…やっぱり。

交換したばかりの佳祐のアドレスに入っていた"mana"という文字…彼女の名前だったんだ。


「彼女の事、好き?」

「普通に好きだよ」

「そっか。付き合ってんだもんね」


胸が苦しいよ。

顔も知らない彼女に、嫉妬する自分がいた。
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