永遠の片想い
「すげぇ人だね」


相変わらずツリーの周りには、沢山の人達が集まっている。


「シュンくんって、去年何お願いしたの?」


ずっと気になっていた事を聞くと、シュンくんは優しい顔を見せる。


「ちゃんと叶ったよ」

「叶った?」

「来年も、絵里奈ちゃんと一緒に見れます様にって願った」


そう言って、彼は私の肩に腕を回した。

嬉しくて、思わず私も口元が緩む。


「ずっと、一緒に居ようね」


今年の願いは、二人とも同じ想いだった。

プラネタリウムで数えた無数の星よりも、さらに光輝いている冬の空。


「今日は、空がきれいだね」


私の言葉に、シュンくんも空を見上げる。
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