永遠の片想い
「噂の?」


キョトンとする私に、シュンくんが照れ臭そうにする。


「うちの店の店長で、ハルキさん」


シュンくんに紹介され、私はもう一度深く頭を下げた。


「初めまして、絵里奈です」

「初めまして。シュンがいつも、お世話になってます」

「いえ、こちらこそ」


そんな会話に、シュンくんは笑顔を見せる。


「もうすぐ席空くから、ちょっと待ってて」


と、ハルキさんはフロアの中に消えていった。


「あの人、俺の尊敬してる人」


ハルキさんは、とても優しそうで、頼りになるお兄さんって感じの雰囲気。


「そうなんだ」


シュンくんがそんな話をしてくれる事が、何だかすごく嬉しかった。
< 284 / 402 >

この作品をシェア

pagetop