永遠の片想い
通された部屋で、私はベッドに座り込む。

シュンくんは視線を合わせるように、そんな私を覗き込んだ。


「何があった?」


何度聞かれても、何も答えられない。


「話してくれなきゃ、俺もわかんねぇよ」


冷たく聞こえる言葉とは裏腹に、シュンくんはいつもの優しい声で私に問い掛ける。


「何でもない…っ」


静かな室内に、シュンくんのため息と、私の泣きそうな声が響く。


「俺、そんなに頼りにならねぇ?」


悲しそうな顔で、呟くように吐き捨てられた言葉。

私は大切な人に、何て顔をさせているんだろう。


「違う、好きだから…っ!」


だから不安なんだと、零れ落ちた言葉に、彼は私を抱き寄せた。
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