永遠の片想い
「絵里奈さん…」

「ミサキちゃんは、やめときな」

「絵里奈さん…っ、本当にすいません…っ」


そう言って俯き涙を流すアツシを、慰めるかわりに頭を撫でた。


こんな事になるなんて、予想もしてなくて。


シュンくんとは、ずっと一緒だと思ってた。

幼いなりに、将来も考えてたし、そんな話も沢山した。

想い合えるまでに、沢山の月日を過ごしてきたのに。

崩れてしまうのは、ほんの一瞬なんだね。


私達が過ごした時間は、何だったんだろうか。

考える程に、悔しくて。


だけど泣けないでいるのは、まだシュンくんを信じてたい自分がいるから。

目を逸らしてるわけじゃなくて、まだこの目で確かめてないからだろう。
< 321 / 402 >

この作品をシェア

pagetop