永遠の片想い

消えない痛み

「シュンくんと、別れた」


突然の言葉に、チカは開いた口が塞がらないと言う感じ。


「何で?!」

「ごめん。理由は、まだ話せない」


思い出したくなかった。

だって…口に出してしまったら、もう本当に終わりな気がして、怖かったんだ。


「そんな…何があったのよ」


チカは悲しそうに、そう呟いた。


「ミツルは、知ってるの?」

「チカ以外には、まだ言ってない」


心配そうな顔をするチカに、"大丈夫だよ"と、笑ってみせる。


「絵里奈…」

「私、今日はもう帰るわ」


言い残した言葉に、チカは何も言わなかった。

いや、言えなかったんだと思う。

チカ…いつも、ごめんね。
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