永遠の片想い
「何で…何でミサキちゃんなの…っ?」


精一杯の声を振り絞り、その理由を問い掛ける。

そしてシュンくんは、悲しそうにその答えを出す。


「俺を…一番に必要としてくれたんだ」


そう言って、シュンくんは俯いた。


「そんな…私だって、シュンくんを一番に必要としてたよ…っ!」


顔をあげると、泣きそうなシュンくんと目が合う。


「うん、その気持ちは分かってる」

「じゃあ…っ」

「だけどね」


涙を零しながら言葉を発する私を遮りながら、シュンくんは苦しそうに眉を寄せた。


「自信がなかったんだよ、俺」

「ぇ…?」

「本当に想い合えてんのかなとか、俺でいいのかなとか」
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