永遠の片想い
「ごめんな…」


結局、最後まで何も答えられなかった私の頭を優しく撫で、シュンくんは部屋を出て行った。

窓の外から聞こえるバイクのエンジン音に、込み上げる涙は溢れるばかりで。

離れて行くシュンくんの背中に、私は声をあげていつまでも泣き続けた。



好きなのに。

こんなに…こんなに好きなのに。



流れ星に誓ったあの想いは、どこに消えてしまったんだろうか。

どうしようもなくて、ただただ涙は溢れるばかり。


戻れない二人を見ていたのは、静かに沈む夕日だけ。

私達は、やり直せる程の強さもなければ、縋り付く程の弱さもなかった。




泣き疲れ眠る先に

願わくば…幸せな夢を−−−



< 338 / 402 >

この作品をシェア

pagetop