永遠の片想い
そう理解する半面、体が動かなくて。

私は、ベットから起き上がれないでいた。


コンコンっと言うノックの後に、ママが部屋に入る。


「絵里ちゃん」


返事もろくに出来なくて、枕に顔を埋めたまま私は黙り込む。


「チカちゃん達が、来てるよ」


ママのその言葉に、ハっとし私は顔を上げる。

向けた視線の先には、泣き出してしまいそうなチカとミっくんが立って居た。


「絵里…奈」


脱力している私に驚き、震える声でチカが歩み寄ってきた。


「チカ…っチカぁ…っ」


堪え切れなくて、私はその優しい腕に身を任せる。


「絵里奈…っ」


私につられ泣き出したチカの肩を、ミっくんが優しく支えた。
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