永遠の片想い
「絵里ちゃん、入るよ」


ママの声に、扉へと顔を向ける。


「二人共、ご飯食べてって」

「いや、でも…」

「ママ、今日ははりきっちゃった」


と、遠慮がちな二人にかわいい笑顔を残し、ママは部屋を後にした。


「とりあえず、顔洗ってこいよ」


"すげぇ顔だから"と笑うミっくんに、べーっと舌を出し、洗面所へ向かう。


「本当、ひどい顔…」


鏡に映る自分に、小さくそう呟いた。

リビングに行くと、テーブルには沢山の料理が並べられていて。

そこにはパパとママ、そしてチカとミっくんが居た。

私は、一人じゃないんだ。


「ありがとう…っ」


みんなの顔を見て、私はまた少し泣けた。
< 343 / 402 >

この作品をシェア

pagetop