永遠の片想い
私は卒業後の就職先を、地元から離れた場所を選んだ。

ずっと過ごしてきたこの街を離れて、色んな事を色んな角度から考えられる。

そんな自分になりたかったから。


「休みとかには、帰ってくるからさ」


だから、そんな悲しい顔しないで。


「佳祐の事、好きなんじゃねぇの?」


ミっくんの言葉に、思わず目を見開いて驚く。


「どんだけお前の恋愛見てきたと思ってんだよ」


"なぁ?"と、ミっくんはチカに同意を求める。


「絵里奈は、純粋だから」


私は、佳祐を好きなの?


「てか、佳祐にフラれた後、シュンくんと付き合って。シュンくんにフラれたから佳祐って…それじゃあ私、軽すぎでしょ」


そう笑ってみせる。
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