永遠の片想い
「お前、どっか行くの?」


佳祐の言葉に、アツシはハっとし私に視線を映す。

無言で頷く私に、アツシは"すいません"と頭を下げる。


「いいよ。どうせ、いつかはバレる事だったんだし」

「どーいう事だよ」


こんな形で話す日がくるとは、思ってなかったから、少しだけ胸が痛む。

アツシに、大丈夫だからと伝え、私達はその場を離れた。


「私ね、地元離れるんだ」


やっとの思いで伝えると、佳祐は目を伏せる。


「…いつから?」

「卒業式の、次の日」

「もうすぐじゃねぇかよ…」


ため息をつきながら、両手で顔を覆う佳祐。


「中々話せなくて、ごめんね」


彼の顔を、真っ直ぐ見れなかった。
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