永遠の片想い
ハタチを過ぎてからと言うもの、アヤカさんからの誘いを断った事はなくて。

ってゆーか、断らせてくれなくて。


でも、私は後輩想いで優しいアヤカさんが、大好きだったりする。


彼女は、どこかユキ先輩に似ていた。

そんな所にも、惹かれているのかもしれない。



そして−−−…



「今年も、地元帰らないの?」


仕事が終わり、行きつけの飲み屋に行くと、早速アヤカさんは口を開いた。


「…今の所、帰る予定はないです」


私はあれから、一度も地元に帰っていなかった。


あの街には、やっぱり想い出がありすぎて。

まだ強くなれない自分から、抜け出す事が出来なかったんだ。
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