永遠の片想い
待ち侘びた週末は、すぐに訪れて。

今夜は、チカ達が遊びに来てくれる日だ。


緩む口元に、仕事の手も進む。


「今日だっけ?友達来るの」


コーヒー片手に、アヤカさんが話しかけてきた。


「はい、もう楽しみで」


私は、自然と笑顔になる。

時計の針が定時を告げると同時に、タイムカードをきる。


「お先に失礼します」


鞄から携帯を取り出し、チカに電話をすると、すぐに騒がしい声が聞こえた。


『あ、絵里奈?終わったの?』

「うん、今終わった。どこにいる?」

『駅前の居酒屋』

「わかった、すぐ行くよ」


電話を切り、私はすぐに待ち合わせ場所へと向かった。
< 382 / 402 >

この作品をシェア

pagetop